沖縄県宜野座村城原区の集落に近い米軍キャンプ・ハンセン内の着陸帯「ファルコン」で、米軍が22日以降、つり下げ訓練を再開することが分かった。沖縄防衛局が20日、村と区に伝えた。村は同着陸帯を「使用してほしくない」と要望。区民からは怒りの声が上がった。

民家の脇を物資をつり下げて旋回するオスプレイ=2016年12月6日、宜野座村城原区内

 

 同着陸帯では昨年12月、オスプレイが住宅の真上や民間地で連日にわたって物資つり下げ訓練をし、沖縄県や宜野座村、金武町などが局に抗議していた。

 防衛局は本紙取材に「限られた施設の中で訓練を継続し、練度を維持するためにはファルコンでの訓練は不可欠」と、米側から説明があったと回答。再開は県にも伝えたという。

 宜野座村は局を通じ、改めて(1)同着陸帯を使用してほしくない(2)民間地を飛行しない-ことなどを米軍側に求めた。

 城原区の区長(72)は「局は『民間地ではやらない』と言ったが、米軍は昨年12月も『訓練は施設内』と言い張り、米軍も局も全く信用できない」と憤った。着陸帯に最も近く、同12月に住宅の真上でつり下げ訓練された男性(86)は「命がないがしろにされている。物やオスプレイが落ちないか不安だ。政府は基地被害を受ける県民に心を寄せてほしい」と訴えた。