月末の金曜日を「プレミアムフライデー(プレ金)」と呼び、官民一体で終業後の過ごし方を変える取り組みが24日、全国で始まった。県内でも、デパートや飲食店が集客アップのための割引セールやイベントを企画。一部で終業時刻の繰り上げなどに取り組む企業もあったが、会社員の多くは「私には関係のないこと」「周知不足では」などと冷めた声も聞かれた。(社会部・知花徳和)

自分に合った色目についてアドバイスが受けられるカラーカウンセリング=24日午後、那覇市久茂地・デパートリウボウ

 経済産業省によると、プレ金に参加できるよう早帰りなどの対応をした企業は全国で120社程度。中小企業はあまり含まれておらず、道行く会社員からは冷ややかな意見も上がった。

 「意味あるのかなー」。午後3時、久茂地交差点を歩いていた会社員の前平雄一朗さん(29)は首をかしげた。「プレ金だから早く帰ってきてと妻に言われたけど、普通に仕事。周知不足じゃないか」と語り、足早に打ち合わせ先へ向かった。

 午後5時半、県庁前のバス停にいた建設業の60歳男性管理職は「実施にはトップの決断が必要だが、現実には厳しい」と表情は暗い。IT関連会社に勤める大嶺伸晃さん(30)も「私には関係ない。今日も定時勤務。導入されたら、昼飲みでもしたいけど」と苦笑いし、バスに乗り込んだ。

 那覇市のデパートリウボウでは、午後3時からカラーカウンセリングのイベントなどを実施した。プレ金ではなく、年休を取得して来た那覇市の公務員の女性(45)は「買い物したり、食事をしたりできるので良い取り組み。各職種に浸透すればよいと思う」と期待を寄せた。

 串カツ田中久茂地店は、営業を2時間前倒した午後3時に開店。広報担当の川島もなみさん(27)は「政府の取り組みを一緒に盛り上げ、新規客を獲得することが狙い」などと説明した。

 串カツ全品を100円にしたが、早い時間の客足はいまひとつ。割引情報を知り、来店した看護大学生の丸尾可南子さん(22)と森聖菜さん(22)は「月末の金曜日と限定せず、午後休みがあれば」と串カツを頬張りながら提案した。