竹富島の南西部でアールジェイエステート社(那覇市)が計画しているリゾートホテル建設について、竹富公民館の上勢頭(うえせど)篤館長らは24日、県庁に豊岡正広建築都市統括監を訪ね、開発許可取り消しを求める陳情と島内外から寄せられた署名2万6671筆を提出した。同公民館は2015年4月、開発許可を出さないよう求める文書と1万1337人分の署名を県に提出。上勢頭館長は「島のお年寄りが安心して暮らせる環境を守りたい。着工されれば、住民運動をしなければいけなくなる」と訴えた。

豊岡正広建築都市統括監(右)に開発許可の取り消しを求める竹富公民館の上勢頭篤館長(右から2人目)ら=日、県庁

 アールジェイエステート社は14年11月、竹富島のリゾート開発計画を発表。竹富公民館は15年3月、「(同社を含め)今後のリゾート計画は認めない」と決議した。同社は昨年8月3日、約2・1ヘクタールの開発を県へ申請し、県は1月23日、都市計画法に基づき開発許可を出していた。

 陳情書では(1)リゾートの建設予定地は景観法の「リゾート景観創造地区」ではない上、竹富町景観条例の「自然景観保全地区」と「農地景観形成地区」に位置する(2)竹富島は石垣島から1日最大500トンの給水を受けており、新たにリゾートができれば生活水が不足しかねない-などを指摘。島内にあるリゾートホテル「星のや竹富島」は約3年間、地元と細かく協議を重ねて住民合意を得たといい、同社の姿勢とは違いがあるという。

 豊岡統括監は「開発許可は、基準を満たせば出さないといけない点をご理解いただきたい」と述べた。陳情は県議会にも提出した。