沖縄県立博物館・美術館で展示されている万国津梁(ばんこくしんりょう)の鐘(旧首里城正殿鐘)がある総合展示室で、鐘の音の展示も24日から始まった。開館中、毎時0分と30分に「ゴーン、ゴーン」という鐘の音が館内に響く。

打音も聞くことができるようになった「万国津梁の鐘」(中央)。後方にも15世紀の鐘が並ぶ=24日、那覇市おもろまちの県立博物館・美術館

 「実際の音を聞いてみたい」との要望を受け、2014年度からエックス線などで鐘の状態を調査。昨年11月、鐘を館内の別の場所に移して突いて採録した。展示の側には銘文を訳文付で読め、詳細を拡大して鑑賞できる6カ国語対応のタッチパネルも併設した。

 また15世紀半ばから後半に鋳造されて首里や那覇の寺院につり下げられ、現在国の重要文化財や県の有形文化財に指定されている鐘14口(こう)の一堂展示も開始。館収蔵の全ての鐘をまとめて見せるのはほぼ初めて。

 博物館の園原謙班長は「戦中の軍事拠出も、鉄の暴風の戦禍も免れた15世紀の琉球の鐘は県民の誇り。ぜひ見てほしい」と話した。