【松田良孝台湾通信員】沖縄を訪れるダイバーらに人気のマンタ(オニイトマキエイ)は台湾では食用などに使われており、台湾の行政院農業委員会(農水省に相当)は昨年7月、マンタに関する科学的なデータの収集や保護などを目的にマンタ管理対策をスタートさせた。漁業者がマンタを捕まえた場合、その翌日までに地元の当局に通報することなどを義務付けたほか、最高15万元(約55万円)の罰金を科す規定もある。

マンタ管理対策スタート後、捕獲を通報した初のケースを報じる15日付の台湾紙「聯合報」。鬼蝠<「魚」へんに「工」>は「マンタ」を意味する言葉

 15日には花蓮県新城郷の定置網に雄のマンタ1匹がかかっているのを漁業者が見つけ、地元の海上保安当局に通報。同対策スタート後、最初の通報として17日付の台湾紙が伝えた。台湾東部を管轄する海上保安当局によると、この個体は体長1・55メートル、幅2・7メートル。台東水産試験場で学術的な調査に生かされるという。

 台湾では食用のほか、軟骨や皮を加工して利用することもあるという。国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストはマンタを「評価するだけの情報が不足している」を意味する「DD」に分類している。