【松田良孝台湾通信員】終戦直後の台湾で、国民党の弾圧により多数が犠牲になった1947年の「2・28事件」から70年を迎え、記念式典が28日に開かれるのを前に、犠牲者としての認定を台湾政府に求めている与那国出身の仲嵩實さん=当時(29)=と石底加禰(かね)さん=同(39)=の遺族ら県人18人が27日午前、台湾入りした。

2・28事件の記念式典に出席するために台湾入りし、台湾の「従軍慰安婦」の展示施設を訪れた遺族ら=27日午後、台北市内

 仲嵩さんのひ孫、仲嵩空由(そらゆき)さん(19)=名護市=は「台湾で起きた事件に沖縄の人が巻き込まれたことを知って、平和を考えてほしい」と語った。石底さんの三女、具志堅美智恵さん(75)=豊見城市=は「一日でも早く認定してもらいたい」と話した。

 一行は27日午後、台湾の「従軍慰安婦」について展示する台北市内の施設を見学。28日は2人が犠牲になったとみられる基隆を訪問し、台北市内で記念式典に臨む。3月1日には中部の嘉義で開かれている記念美術展を訪れ、犠牲者の遺族で画家の青山惠昭さん(73)=浦添市=の作品などを鑑賞する。