アニメーター・イラストレーター 青木悠さん(33)=沖縄市出身

 アニメの中でも、特に銃などの兵器を描くことに定評がある。どの角度から描くか、どの曲線を見せると格好いいか、兵器の種類によって異なる人の動作など、細かな点にこだわる。

「オタクであることを忘れない」と青木さん。コスプレのイベントにも出向き、市場調査にも余念がない=東京・中野区の自宅

 「ミリタリー(軍事)オタクなんです」。小学生の頃からモデルガンを収集しては、構造を観察してきた。高校生の時、エアガンを東京で大量購入し、空港で警察からチェックを受けたこともある。本物の銃器については、ネットで英語資料を探して研究。自衛隊のフェスティバルで実際の使い方や、分解した部品を見せてもらったりと、熱心だ。

 シューティングゲームのヒットで、アニメでもミリタリー系コンテンツの人気は高まっている。登場する兵器への知識も合わせて普及するため、アニメでは完璧な再現性が求められるという。「きちんと再現されているかどうか。ファンからの支持の成否はそこに懸かっている」と、プロのプライドをのぞかせた。

 幼い頃から絵を描くことが好きで、学校のコンクールでもよく入賞した。だが、美術家になろうとは思っていなかった。現在東京でアニメ監督として活躍する兄の純さん(35)の存在も影響した。「天才肌の兄の技術、センスにはかなわない。同じ土俵に上がりたくない」。家庭では描く姿を見せず、兄が東京芸大進学で上京後、高校生になって多くを描き始めたという。