【南部】規則に反する形で職員給与を増額する「飛び級」を行った南部水道企業団(赤嶺勤企業長)が2006、07年度の2度にわたり、適用されるべき号給より上位の給与を適用し、月給が約3万4千円増額された40代職員がいることが28日、分かった。

南部水道企業団=八重瀬町東風平

 この職員以外にも「飛び級」など、規則に基づかない給与の増額はさまざまな方法で少なくとも6件以上行われていた。同団は「職員給与は水道料金で賄っており、利用者におわびしたい」と話している。

 同団によると、40代職員の1度目の誤適用は係長昇任時に発生。本来は4級2号とするべきだったが、4級3号と上位の号級を適用した。昇任辞令書は「4級2号」、給与辞令書は「4級3号」と異なった表記で、同団は「号級が合致しない時点で好ましくない」とし、文書管理にも問題があったとみている。

 2度目は、人事院勧告で職員給与が9級制から7級制に移行する際に発生。3級9号とするべきだったが4級1号にした。新制度で不利にならないための「新法適用有利の計算」が根拠とみられるが、同団は不適切とした。同団作成の是正措置では、同職員は月給が9400円減となる。

 ほかにも、係長給与の4級に達するには2年8カ月足りない職員もいた。同団は「人事の関係で早めに係長職に就いた後、そのポストに合わせる形で昇給させた」と推測している。

 これら以外にも、「生命を賭して職務を遂行」などと記した特別昇給の規則を誤適用した事例が複数発覚。一方、専門学校卒は短大卒と扱うべきなのに、高卒同等とみて給与が低くなった例も4件あった。

 規則の誤適用は、少なくとも2000~08年度まで断続的に発生。ミスの多発に赤嶺企業長は28日、「当時の担当職員も例規に従ったはずだが、適正な運用へ努力する必要があった」と話した。同日の企業団議会でも経緯を説明した。