【那覇】久茂地小学校跡地に建設予定の那覇市民会館(新文化芸術発信拠点施設)の基本設計案がほぼまとまり、市は3日、テンブスホールで開いたシンポジウムで概要を説明した。中心市街地に立地する特性を生かし、人々の回遊によるにぎわいを地域にもたらすことなどをコンセプトに盛り込み、県内随一の「都市型公共劇場」を目指す。

新市民会館の外観イメージ(那覇市提供)

設計者の報告に耳を傾ける市民ら=3日、那覇市のテンブスホール

新市民会館の外観イメージ(那覇市提供) 設計者の報告に耳を傾ける市民ら=3日、那覇市のテンブスホール

 同案を手掛ける「香山・久米・根路銘設計共同体」の設計者が説明した。基本設計案によると、大ホールの客席は1601席で1階部分に977、2階部分に208、3階に416席を予定。舞台機構ではオーケストラピットなども整備する。小ホールは306席で1階270、2階に36席を計画するほか、大小の練習室も整備する。建物の敷地は9220・35平方メートルで階数は地上6階、地下1階。

 建物の特徴として、共用空間「ウナー(御庭)」と「スージグヮー(路地)」を設置。市民が施設内を自由に歩き回り、交流できるようなスペースを作る考えだ。指摘されていた交通渋滞の対策として、駐車場や車寄せスペースは主要アクセス道路となる一銀線とは反対側に設置するという。

 シンポジウムで、シュガーホールの中村透芸術監督は「ここ10年来、30~40代の古典芸能実演家が非常に高いレベルで活動し、子ども向けの舞台にも取り組んでいる。クラシック演奏家も地域や学校で交流する動きが活発で、新市民会館でもアーティストと市民が結び合うのを期待している」と話した。一方、市民からは「新たな市民会館をどう活用していくのか、ビジョンを示してほしい」と要望も。

 市は3月中に基本設計をまとめ、17年度に実施設計の策定、18年度に工事着工、21年度の供用開始を目指す。城間幹子市長は「建設計画を進める上で市民の皆さまとの協働が不可欠。今後のワークショップにもぜひ参加してほしい」と呼び掛けた。

 基本設計の概要は、近く市のHPで公開予定。問い合わせは同市文化振興課、電話098(917)2395。