日本女子ゴルフツアー開幕戦、第30回ダイキンオーキッドレディストーナメント(主催・ダイキン工業、琉球放送)最終日が5日、沖縄県南城市の琉球GC(6617ヤード、パー72)で行われ、アン・ソンジュが通算6アンダーで逆転優勝した。首位と2打差の2位スタートしたプロ8年目の大城さつきは3バーディー、6ボギーでスコアを三つ落とし、通算4アンダーで3位に終わった。

最終ホールを終え、優勝したアン・ソンジュ(左)と健闘をたたえ抱き合う大城さつき=琉球GC(下地広也撮影)

最終日のスタート直前、大城さつき選手と握手を交わす父の良雄さん(右)と、車いすを押す母のコズエさん(奥)=5日、南城市の琉球GC

最終ホールを終え、優勝したアン・ソンジュ(左)と健闘をたたえ抱き合う大城さつき=琉球GC(下地広也撮影) 最終日のスタート直前、大城さつき選手と握手を交わす父の良雄さん(右)と、車いすを押す母のコズエさん(奥)=5日、南城市の琉球GC

■最後まで逆転への執念

 ゴルフのダイキンオーキッドレディスで沖縄県勢トップの3位と健闘した大城さつき選手(27)。最終日の5日、優勝争いを演じる大城選手を応援しようと、5年前に脳梗塞で倒れた父親の良雄さん(76)の姿があった。車いすの良雄さんはスタート前に大城選手と握手を交わし、右手でVサインを作り送り出した。

 大城選手がゴルフを始めたきっかけは両親の影響だ。母親のコズエさん(54)によると、良雄さんが持ってきた木製のクラブを削り短くしたものを大城選手が持ってまねし始めたのは2歳のころだという。

 最終日は良雄さんの体調を考慮し、スタートのみを観戦する予定だった。1番ホールを見届けると、先回りして2番グリーンへ。すると、目の前で大城選手がチップインバーディーで応えた。良雄さんは「バーディー、バーディー」と声を出しコズエさんと手を取り合った。

 最後まで逆転への執念を見せたが、惜しくも優勝を逃した大城選手。一度自宅に戻り再び最終ホールに合わせて戻ってきた良雄さんのもとに駆け寄った。大城選手は3本指を立てて、笑顔で結果を報告した。 

 コズエさんは「以前とは見違えるプレーだった」と健闘ぶりをたたえた。良雄さんも「よく頑張った」。妹のちはるさん(24)は「姉は良い経験になったと思う。今後に生かしてほしい」と期待を込めた。「優勝できなくてごめんねって感じです」と大城選手。「でも、また頑張るから応援してねと言いたい」と家族に感謝した。(運動部・新垣亮)