2017年(平成29年) 11月18日

沖縄空手

技の継承と進化へ提言 空手シンポジウム

 沖縄空手会館の落成に伴う「空手シンポジウム」が4日、同会館内であり、県立博物館・美術館の田名真之館長が「沖縄の歴史と空手」をテーマに基調講演した。講演後は、8人の空手関係者がパネル討論に登壇し、沖縄の空手の歴史や今後の可能性について意見を交わした。

空手振興の展望などについて意見を交わす登壇者ら=4日午前、豊見城市・沖縄空手会館

 講演で田名館長は、周辺国との交流で独自の文化を育んだ琉球の歴史を説明。1609年の島津侵攻後、日本と中国の二大国の間で「琉球は琉球であるという自己認識を確立した。空手も近世琉球だからこそ生み出した」と指摘した。

 沖縄で生まれた「唐手(トウディー)」が近代に入り日本の伝統武術と呼応して発展し、「唐手(からて)」「空手」と改称された流れも解説。「沖縄が空手発祥の地として、伝統を守ることと、進化・発展を目指すことの二兎(にと)を追う気概を期待したい」と呼び掛けた。

 パネル討論では、空手を本土に広めた船越義珍氏から直接教えを受けた三田空手会の岩本明義相談役が「親しみを込めてタンメー(老翁)先生と呼んでいた」とエピソードを披露。「タンメー先生に教わった源流の空手をどうしても本土に広めたい」と語った。

 全日本空手道連盟の佐久本嗣男常任理事は、空手が2020年東京五輪で正式種目となることから、選手育成の重要性を強調。「昨年の世界選手権では喜友名諒選手がアーナンで優勝し、日本は金メダル数もトップを維持した。東京五輪にもつながる」と期待を寄せた。

 沖縄伝統空手道振興会の喜友名朝孝理事長は「五輪種目になるまで発展してきたことはうれしい。だが、伝統空手が『絶滅危惧種』にならないか心配している。沖縄の伝統空手をユネスコ(国連教育科学文化機関)無形文化遺産に登録しようという運動をしている」と語り、協力を呼び掛けた。

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