沖縄県出身の声優・仲村宗悟(しゅうご)(28)が人気ゲームなどの主役級キャラクターの声を務め、存在感を増している。近年、ライブなど表舞台でも活躍が求められる「声のプロ」。仲村も幕張メッセ(2月)の音楽ライブで連日、出演者のセンターを務め、観衆を沸かせた。「どんなに声援を浴びても僕は裏方。ただ、成長のためにいろんな経験をしたい」と顔を引き締める。

声優業界で存在感を増し続ける仲村宗悟=那覇市・桜坂劇場

■アイドルマスター SideM

 仲村はソーシャルゲーム「アイドルマスターSideM(サイドエム)」のキャラクター天道輝役。多くの支持を集める同ゲームはアニメ化も決定しており、今後の活動の幅はさらに広がりそうだ。現在、声優業のほかテレビ埼玉でバラエティー番組「モテ福」にもレギュラー出演する。

 「ほんの数年前までこの仕事をしているなんて思いもしなかった」という仲村。10代から活躍する声優もいる中、デビューは26歳と早くない。努力家としての気質が今のポジションに立たせる。

■スポーツ苦手で友達も少なく

 小学生の時はスポーツが苦手で友達も少なく、内向的だったという。中学入学時に「このままじゃだめだ」と発起してハンドボール部に入部。懸命に体を鍛え、県の陸上記録会で走り高跳び1位になったこともある。

 高校で音楽に目覚め、卒業後に上京して音楽活動に没頭したが芽は出なかった。フリーター生活を送る内「今のままではだめになる」と再び自身を省みた。役者の友人のステージをみて演技の世界に興味をもち始めた24歳の時、俳優の養成所に通った。

 バンドのボーカルで鍛えられた、熱意がにじみ出るような声質を持つ仲村は、そこで声優としての才能を見いだされた。その約2年後、主役級の役を獲得した。

■舞台出演も落語も成長のため

 今では名前が全国にとどろき、友人知人から激励が来る。家族はライブにも足を運んでくれる。「家族孝行ができるようになったことが何よりうれしい」と笑う。

 昨年は舞台出演を果たし、3月には浅草で落語に初挑戦する。すべては声の演技に生かすためだ。

 「まだ駆け出しだけど、前を向いていれば、いろいろなチャンスが得られる。今を全力で頑張る」