沖縄県の粟国空港で2015年8月、プロペラ機DHC6が着陸時に滑走路を外れ11人が負傷した事故を起こした第一航空(大阪)の同型機が、路線再開に向けた下地島空港(宮古島市)での訓練時、着陸の際に車輪がパンクしていたことが6日、同社への取材で分かった。第一航空によるとブレーキミスが原因とみられる。

下地島空港(資料写真)

 滑走路が約1時間半閉鎖され、けが人はいなかった。同社は運休中の那覇市と粟国村を結ぶ便を今秋に再開したい意向だが、安全性を巡る懸念が改めて高まる可能性がある。

 新城静喜村長はメディアからの問い合わせでパンクを知った。「発生から3日たつというが、村に連絡はない。事前点検をきちんと行っていたのか疑問を感じる。仮に同機が那覇-粟国間を運航していたら人命に関わったかもしれない」と述べ、村として7日にも情報収集するとした。

 下地島空港に定期便はなく主に民間パイロットの訓練に使用されている。同空港管理事務所や第一航空によると、3日午前11時前、訓練生が操縦中のDHC6が着陸後に異常な振動を感じ、左後輪のパンクが判明した。

 第一航空の担当者は「ブレーキ操作が過大だったとみている。起きてはならないことで、改めて訓練する」と話した。

 那覇-粟国便は15年8月2日に就航し、同28日の着陸時に滑走路を外れてフェンスに衝突。運輸安全委員会は昨年12月、路線就航が優先されて訓練がおろそかになり、機体制御できずに事故につながったと結論付けた。