2015年12月に14年間のプロゴルファー生活に幕を下ろした新崎弥生さん(36)=那覇市出身=が、茨城県鉾田市のザ・ロイヤルGC副支配人として第2のキャリアをスタートさせている。知名度やネットワークを生かしたクラブの広報活動やジュニアゴルファーの育成など、求められる役割は幅広い。「ゴルフが持つスポーツとしての文化力をさらに高めたい。もっとゴルフをかっこよくしたい」と意欲を語った。(小笠原大介東京通信員)

「私が持っている全てをここで伝えたい」と語る新崎弥生さん=茨城県鉾田市のザ・ロイヤルGC(小笠原大介東京通信員)

 島袋美幸、國吉貴子に次ぐ3人目の沖縄出身プロとして02年にデビュー。08年のマンシングウェア東海クラシックでは不動裕理、上田桃子と優勝争いを繰り広げて2位に入り、この年初のシード権を獲得。だが、ツアー1勝の壁は厚く我慢のシーズンが続いた。

 試行錯誤を繰り返しながらツアーを転戦。女子プロ人気の一方で、プロらしくない選手の発言や立ち振る舞いを目にすることもあり、「ゴルフ界や若手の将来のためにも技術だけでなく、大切な心を教える大人が必要では」と、次第に育成の重要性を感じるようになった。

 15年夏に、10代の頃から師事する鈴木則夫プロ(オハヨー乳業所属)から「日本のゴルフ界を変える仕事を手伝ってほしい」と声を掛けられた。世界基準のコースを誇るゴルフ場で鈴木プロの下、若手選手の育成や競技普及に携わる仕事だった。「私にしかできないことがあるのでは。このタイミングしかない」と快諾。現役引退を決めた。

 大規模改修を終え、3月末にグランドオープンするザ・ロイヤルGCは8143ヤードを誇る戦略的なコースに加え、他競技にも対応したトレーニング施設などがそろう。

 「海外視察をしてきたが、引けを取らない規模と環境」と胸を張る新崎さん。「ゴルフを通して素晴らしい人たちと出会えて、礼節を学んだ。ここからその心を持った選手を輩出したい」と熱く語った。

 【あらさき・やよい】 1981年那覇市生まれ。11歳でゴルフを始める。伊良波中、熊本中央女子高を経て、2002年にプロテスト合格し、2005年に下部ツアーGDOレディース優勝。レギュラーツアー最高位は2008年マンシングウェア東海クラシックの2位タイ。15年12月に現役を引退し、現在、ザ・ロイヤルGC副支配人。