鹿児島銀行(鹿児島市・上村基宏頭取)が4月から沖縄支店の法人担当を10人増員して、県内での企業支援に本腰を入れることが10日までに分かった。増員により、堅調な沖縄経済を背景にした企業の旺盛な資金需要の取り込みと、鹿児島・宮崎企業の沖縄を経由したアジア展開の支援強化を目指す。

鹿児島銀行沖縄支店(資料写真)

 鹿銀は沖縄の景気を「当初の想定通りの経済成長と人口増加を遂げている。設備投資の意欲も高い」と判断。沖縄企業の九州・本土への販路拡大にも、豊富な情報量で対応できるとする。開店から1年半を経て、認知度向上も本格参加の理由に挙げる。

 企業支援では、鹿銀の得意分野である医療・介護とアグリビジネスを優先して展開する予定だ。統計データに基づいて病床数や市場規模を予測する「トロボ・メディカル」や、融資・営業支援の行内システム「キーマン」など鹿銀独自のシステムを活用した新しい提案を目指す。

 医療・介護は県内金融機関でも貸出量が伸びている分野で、競争は避けられない。鹿銀の貸出金利回りは1・26%(2017年3月期第2四半期)で県内3行より0・42~0・89ポイント低く、低金利競争に拍車がかかる可能性もある。

 アジア進出を検討する鹿児島や宮崎の企業へANA国際物流ハブを活用したサポート、沖縄企業とのビジネスマッチングも実施しており、今後強化していく。

 鹿銀沖縄支店は15年9月に開店。当初は住宅ローンなど個人向け融資で営業基盤を固め、その後の企業支援を方針としていたが、沖縄企業からの問い合わせが多いとして16年1月に企業支援を開始。8月には増員するなど段階を経て強化してきた。現在は次長含む3人が法人担当で、他の行員も兼務している。