2017年(平成29年) 12月14日

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辺野古沖に汚濁防止膜を設置 埋め立てへ最終段階

 沖縄県名護市辺野古の新基地建設で、沖縄防衛局は10日、大浦湾で、濁った水の周囲への拡散を防ぐ汚濁防止膜を設置する作業を開始したと発表した。約1カ月間で計4カ所、約2110メートルの膜を設置した後、護岸工事を始める方針。本格的な埋め立て工事に向けた準備が最終段階に入った。各選挙で示された県内民意を顧みない強行が続いており、新基地建設に反対する市民らは船やカヌーに乗り、海上で抗議の声を上げた。

辺野古沖で始まったフロート(浮具)が付いた汚濁防止膜の設置作業=10日午前11時、名護市・大浦湾(伊禮健撮影)

 汚濁防止膜設置を含む工事は2015年2月に業者と契約し、16年3月には終了する予定だった。県と国の集中協議や、翁長雄志知事の埋め立て承認取り消しで、大幅に遅れていた。

 14年7月の事業着手後、これまでは調査や設計など本体工事の準備段階だったが、膜の設置が終われば、海上作業ヤードや護岸の整備などに移る。政府は名護市長選や知事選など今後予定される選挙日程をにらみ、既成事実を積み重ねる考えだ。

 作業は午前10時半に始まり、正午には終わった。フロートの付いた約350メートルの汚濁防止膜をタグボートで引き出し、埋め立て区域の北側で、作業員が海底のコンクリートブロックにつなげ、固定した。ブロックを海底に投下する作業も午前9時15分ごろから、正午ごろまで続いた。

 工事に必要な県の岩礁破砕許可の期限は3月末に切れるが、国は再申請しない方針。県は、許可の切れた状態で、防衛局が4月1日以降に工事を続けた場合、県漁業調整規則違反に当たる可能性があるとして、文書での行政指導や検察庁への告発などの対抗策を打ち出すとみられる。

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