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  • 県警から児相への虐待疑い通告、2016年は前年比74人増の384人
  • 検挙は実親や継父母など16人。傷害や暴行が全体の約9割を占めた
  • 目撃者の通報で逮捕した例もあり「情報提供が最悪のケースを防ぐ」

 沖縄県警が2016年に虐待の疑いがあるとして児童相談所へ通告した人数が前年比74人増の384人で、09年の統計以降、最多になったことが14日、県警少年課のまとめで分かった。生命の危険があるとして、保護された子ども17人は過去5年間で最多。増加の背景について同課は「児童虐待に対する地域住民の関心が高まっている」と分析した。

県内の児童虐待通告人数

県内の児童虐待通告人数

 児童虐待の被害者は18歳未満の子ども。昨年の通告人数は、過去8年間で最小だった13年47人の約8・17倍に激増している。虐待容疑で検挙されたのは実の親や継父母など16人。傷害や暴行などの身体的虐待が14人で、全体の約9割を占めた。性的虐待は2人だった。

 同課によると虐待情報は110番や各署への相談、学校などから入る。情報提供を基に調べると、乳幼児の夜泣きなどのケースが多いが「警察など関係機関への情報提供が、虐待死などの最悪のケースを防ぐ」とし、通報を重視している。

 宜野湾署は2月、交際相手の女性の生後5カ月の長男に暴行を加え、低酸素脳症で死亡させたとして、傷害致死の疑いで25歳の男を逮捕。

 今月2日には交際相手の当時1歳10カ月の娘を手の甲で殴ったなどとして、暴行の疑いで浦添署が28歳の男を逮捕した。女児の顔が腫れているのを買い物客が目撃し、110番通報。車のナンバーから男を割り出し、逮捕につながった。