糸満市西崎町の「土~夢 ごはんカフェ」は、店主の喜瀬文子さん(56)が1994年に始めた県内作家の焼き物店を2011年に衣替えして始まった。「沖縄特有の丸み、柔和な色味や風合い、手触り…。土から生まれる夢のような作品の素晴らしさを実際に使って知ってほしい」という思いを店名に込めた。

一番人気の「土~夢プレートセット~手ごね島豆腐ハンバーグ」。器は一人一人変える心配りで見た目も楽しめる

店主の喜瀬文子さんと、木製の調度品が温かみを添える店内。ドリンクセットのカップは客が好みで選べる

土~夢ごはんカフェの場所

一番人気の「土~夢プレートセット~手ごね島豆腐ハンバーグ」。器は一人一人変える心配りで見た目も楽しめる 店主の喜瀬文子さんと、木製の調度品が温かみを添える店内。ドリンクセットのカップは客が好みで選べる 土~夢ごはんカフェの場所

 楽しめるのは焼き物の「用の美」だけではない。薄めに整え、県産食材の本来の味わいを引き出す料理の味は、客の9割を占める地元の人々が認めるところだ。一番人気は「土~夢プレートセット~手ごね島豆腐ハンバーグ」(税抜き950円)。

 主菜のハンバーグは、恩納村・万座沖の海洋深層水を使った島豆腐と、牛・豚の合いびき肉が1対1の割合。かむと豆腐と肉汁の調和した甘みが口に広がり、大ぶりに刻んだ玉ネギが軽やかな食感を与える。

 ソースは和風おろし、和風だしのキノコあん、自家製デミグラスソースの3種類から選べる。常連も多いため、主菜を毎週月曜日に切り替える「週替わりランチプレート」(950円)もある。

 共通の副菜プレートは糸満特産ニンジンの手製ドレッシング添えサラダや、ニンジンとゴボウのきんぴらなど色鮮やか。男性客にもボリューム十分だ。盛り付ける平皿やそばちょこ、ぐいのみは同席の客でも一人一人変える心配りで華やぎを添える。

 木のテーブルやいすなども県内作家の品。「食や、食を巡る品々を通して沖縄の良さを発信し続けたい」とほほ笑む喜瀬さん。焼き物店のころから20年来通う親子客や、本土に戻っても里帰りのように訪れる転勤族もいる。人を引きつける店の温かみは料理や器、調度品だけでなく、何より店主の人柄が生み出している。(南部報道部・堀川幸太郎)

 【お店データ】糸満市西崎町3の16。営業は月~金・日曜日が午前11時~午後5時。ラストオーダーは午後4時半。土曜日は4人以上の完全予約制で午後6~9時。年中無休。55席で周辺に駐車場15台。電話098(995)1021。