2017年(平成29年) 12月17日

沖縄タイムス+プラス ニュース

原因は前脚車軸の劣化 那覇空港・空自F15脱輪事故の調査結果公表

 【東京】杉山良行航空幕僚長は17日の定例会見で、1月に那覇空港の滑走路で航空自衛隊那覇基地所属のF15戦闘機が脱輪した事故は、前脚のタイヤを取り付ける車軸が劣化し折れたことが原因とする調査結果を公表した。再発防止策として、金属部品の劣化を早期発見するために車軸の点検頻度を増やす。

(資料写真)前輪が外れて滑走路上に停止した航空自衛隊のF15戦闘機=1月30日、那覇空港

 事故は1月30日に発生。空自第9航空団所属のF15が、那覇空港から離陸する直前に前輪タイヤが外れ、滑走路から動けなくなった。約2時間、滑走路が閉鎖された。

 空自によると、車軸の金属部分に亀裂が生じた後も離着陸や地上走行などを継続することで亀裂が大きくなった。離陸前のエンジン点検で前脚に負荷がかかり折れたとみられる。「水素ぜい化」という溶接や電気メッキなどによって水素が吸収され金属がもろくなる現象が初期亀裂の原因とみられるが、その理由は特定できなかった。設計不具合や部品不良などは確認されなかったという。

 空自では通常2400飛行時間を終えると、脚を分解して整備点検をしている。脱輪事故を起こした機体は、点検を終えて530飛行時間だった。そのため、新たに200飛行時間を超えたところで、車軸に電流を通して亀裂などがないか確かめる検査を導入する。製造社とも水素の吸収を低減させるための対策を検討する。

 杉山空幕長は「短い間隔で検査をすることで部位の健全性を確保できる。検査で事故発生を未然防止していきたい」と述べた。

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