闘いは不滅だ-。沖縄平和運動センターの山城博治議長が初公判で述べた17日、那覇地裁は保釈を認めた。拘束5カ月。「まごうことなき不当弾圧だ」。揺るがぬ信念に貫かれた山城議長の声が法廷に響いた。証言台に立った議長らの即時釈放を求めてきた市民らは、重厚な警備体制が敷かれた那覇地裁前や県庁前で「弾圧に屈しない」と声を上げた。

初公判に臨む山城博治議長=17日、那覇地裁(イラスト・サイトウカナエ)

 「長期勾留と被告人の権利を奪う不当な処遇に、強い憤りをまず表明したい」。逮捕から5カ月がたった17日の初公判。昨年11月9日の勾留理由開示の法廷以来、公の場に姿を見せた山城議長は、罪状認否に先立ち裁判所の姿勢に異議を唱えた。裁判長に向かって約5分半。少しやせたように見えたが、はっきりとした口調で「まごうことなき不当な弾圧だ」と訴えた。

 女性検察官が起訴状を読み上げる間、被告の3人は証言台前に並び、直立不動で裁判官を見つめた。

 山城議長は裁判官らに対し、初公判に向けた弁護士との打ち合わせで「警察が提出した膨大なビデオ映像は、一切見ることもできなかった」と主張。公判が始まってもなお勾留が続く状況を批判し「黙秘を続けるからか」と怒りをあらわに。「県民の思い、抗議の正当性を訴えていきたい」と締めくくった。

 威力業務妨害罪の証拠調べでは、検察側が大型モニターを使用。米軍キャンプ・シュワブのゲート前にブロックが積まれた状況や機動隊が撤去する様子などを流した。映像の中で音声が聞き取りにくい部分は、検察官が補足しながら解説した。

 裁判長や弁護側から、映像ごとの証拠番号について確認を求められる場面が延々と続き、初公判の終了予定を約15分オーバー。裁判長が「だいぶ時間も過ぎているので」と動画の再生を打ち切った。閉廷後、傍聴した支援者から「証拠の整理もできていないじゃないか」と怒号が上がった。

 閉廷し、職員らが速やかな退席を求める中、傍聴席の支援者らが「山城さん頑張れ」「ただちに釈放しろ」と声を上げた。山城議長は手錠を掛けられた両手で、持っていた緑色のファイルを左右に振って応え、法廷を後にした。