19日に始まった「ルーツアジア2017」のパネルディスカッションでは、アジア地域のLCC(格安航空会社)5社が航空業界の動向やそれぞれのビジネスモデルについて語った。業界関係者約200人が参加した。

成田空港に向け、出発するジェットスターの第一便=2012年7月

航空業界の動向ついて語るパネリスト=19日午後、宜野湾市・沖縄コンベンションセンター

成田空港に向け、出発するジェットスターの第一便=2012年7月 航空業界の動向ついて語るパネリスト=19日午後、宜野湾市・沖縄コンベンションセンター

 登壇者は、航空業界は今後もアジア各国の経済発展に伴って発展するとの見方で一致。ジェットスター航空(オーストラリア)のエド・サンダース氏は「アジアの利用者は中流階級が増えている。さらに、ビジネスではなく家族に会いに行くために乗るケースが目立ってきている」と指摘。ビスタラ(インド)のサンジヴ・カプール氏は「インドでは、GDPの伸びに引っ張られる形で国内の航空市場が直近2~3年で25%成長した」と振り返った。

 今後のビジネス展開には各国の規制緩和が影響するとの意見も出た。春秋航空(中国)のジョナサン・ハット氏は「中国や日本は規制がもっと緩ければ今と違う航空事情になっていただろう」と話した。エアアジアX(マレーシア)のヴェンガッタラオ・ニアドゥ氏は「日本の航空局の許可を取るのは非常に難しい」と明かし、航空会社が路線や便数を自由に決められるオープンスカイ(航空自由化)協定が鍵になると述べた。

 ヴェトジェット航空(ベトナム)のジェイ・L・リンゲスワラ氏は、4~6時間の飛行圏内で路線開拓を目指しているといい「そのためのやり方は、アライアンス(他社との提携)を組むか適した機材を導入するかの二つだ」と説明した。