【森田のりえ通信員】米ロサンゼルスから約70キロ南東にあるアナハイム市のコンベンション・センターで9日から3日間、国内外から3100社が出展するナチュラル・プロダクト・エキスポ・ウエストが開催され、沖縄海塩研究所の小渡幸信所長(81)が2年続けて「粟国の塩」を出展した。同イベントは北米最大の健康関連製品エキスポで、約8万人の入場者でにぎわった。

「粟国の塩」をアメリカで紹介した沖縄海塩研究所の小渡幸信所長=アメリカ・アナハイム市内

 沖縄の本土復帰とともに塩業は日本の専売特許の規制下におかれた。伝統ある沖縄の塩が消えた一方で、豚や小魚の塩漬けが腐るなどの問題が発生し「昔の塩を取り戻そう」と運動がスタート。小渡さんは4人の医学者と一緒に20年間、体にいい塩作りの実験研究に取り組んできたという。

 ミネラルを多く含んだ沖縄の塩の良さを確認し1994年、粟国島に沖縄海塩研究所を設立。にがりをバランスよく含んだ「粟国の塩」を作り始めた。日本に海水から塩を作っている会社は500社近くあるが、にがり成分の残し方がポイントといい、小渡さんは「世界中で、塩にミネラルを残す工夫をしたのは沖縄海塩研究所だけ」と胸を張る。

 さらに小渡さんは「展示会に来たアメリカ人の医者から『にがり』という言葉を聞き驚いたと同時に、自然海塩のにがりに注目する人が多いのにも驚いた。去年にも増して大きな手応えを感じた」と話した。