琉球大学医学部付属病院がんセンター(増田昌人センター長)は今月、沖縄県内でがんを診療している17病院の治療状況や、がんの罹患(りかん)・死亡の現状を盛り込んだウェブサイト「おきなわがん情報ネット『みるん・しるん』」を開設した。10部位別の登録患者数を病院ごとに比較できるほか、治療法の組み合わせの傾向が進行度別に分かる内容。「病院や治療方針を選択する際の判断材料にしてほしい」と活用を呼び掛けている。2016年度の県委託事業で、がんに特化したサイト開設は大阪府に続き2例目という。

おきなわがん情報ネットのトップページ

 県内で同じ登録様式やルールに基づき登録する「院内がん登録」を実施し、治療状況を施設間で比べることができる17病院の情報を中心に掲載。県のまとめによると、12年時点で県内のがん患者は7354人。うち約8割を17病院が診ている。

 サイトは「県内や自分が治療を受ける病院で、同じ部位のがん患者がどれだけいるか知りたい」など患者や家族の要望を踏まえ、精密検査や相談、緩和ケアができる施設情報なども検索できるようにした。県がん診療連携拠点病院の琉大、那覇市立、県立中部の3病院は部位、進行度別の5年相対生存率も示している。

 現在は大腸や乳房、肝臓、前立腺など沖縄に多い10部位に絞って公開しているが、今後は骨肉腫や脳腫瘍などの希少がんも含め20以上の部位まで広げる方針だ。