沖縄美ら海水族館(本部町)の水槽「危険ザメの海」で23日正午すぎから午後4時ごろにかけて、イタチザメが31匹の子ザメを出産した。飼育下での同種の出産は世界初。飼育員らは「未解明の部分が多いサメの生態を知る上で貴重な機会になる」としている。

母イタチザメのおなかの中から出てきた子ザメ=23日午後3時(沖縄美ら海水族館提供)

 産まれた子ザメ31匹のうち、3匹は死産、1匹は同じ水槽内のレモンザメに食べられた。現在、飼育員が別水槽に移した27匹が生存している。子ザメは70センチ前後で最大89センチだった。全長3.2メートルの母ザメは読谷村沖の定置網にかかり、今月1日に同水族館で飼育が始まった。

 同水族館によると、イタチザメは熱帯、温帯域の世界中の海に生息。長期飼育が難しく、1~3年で体調を崩し、死ぬケースが多いという。これまで同水族館での最長は4年ほど。飼育員の松崎章平さん(39)は「イタチザメの出産から成長を見続けられる例はほかにない。生態の解明につながれば」と期待を寄せた。