独創性あふれる貝殻の小物を毎日のように作っているおじいちゃんがいる。沖縄県浦添市仲西の平良好功さん(86)だ。貝殻の盆栽に、貝殻の造花、貝殻で作った生き物のオブジェ…。庭いっぱいに飾られた小物はどれも個性的だ。「物作りのアイデアは貝殻が教えてくれます」と平良さんは言う。

「みんなにも見せたい」と貝殻の小物作りの魅力を語る平良好功さん=23日、浦添市仲西の自宅

貝で作った生き物。名前はないが、回転台の上で5分間回り続けるのが特徴。

「みんなにも見せたい」と貝殻の小物作りの魅力を語る平良好功さん=23日、浦添市仲西の自宅 貝で作った生き物。名前はないが、回転台の上で5分間回り続けるのが特徴。

 貝殻の小物作りを始めるきっかけは約20年前。当時、水道工事の仕事の傍ら、小品盆栽を趣味で楽しんでいたが、膝を悪くし、手術を受けることに。入院している間に盆栽を枯らしてしまったのが残念だったという。

 「水やりをしなくてもいい方法はないか」。そう考えた時に思いついたのが貝殻盆栽だった。枝はサンゴ、葉は貝殻を使って製作。それからというもの、貝殻の小物作りに魅せられ、レパートリーを増やしていった。貝殻は海岸で拾ったものや親戚からもらったものを使う。

 平良さんは「最初にどんな小物を作るかは考えない」と話し「貝殻をいじっているうちに、自然と形が合うものが出てきて、それを組み合わせると出来上がるんだ」と力説する。

 今までに手掛けた中で一番の大作は、竜をイメージさせる高さ25センチ、幅28センチの生き物のオブジェ。回転台の上に乗せると、5分間回り続けるという。しかし「何の生き物か、名前はない」と平良さん。自分の独創的な感性に任せて自由に物作りを楽しむのがスタイルのようだ。

 妻のヨシさん(84)は「『ご飯だよ』と言っても、聞こえないくらい熱中するんです」とほほ笑む。顔見知りの知人に作った小物をプレゼントすることも多い。平良さんは「もっと、いろいろな人に作品を見てほしい」とやる気満々だ。