「政治家が身を切る具体的な改革とは? 議員の給料は高くないですか」。実現型ディスカッション企業がちゆんと沖縄タイムス社が開いた若者と政党代表者の意見交換会は率直な質問が次々と飛びだした

▼やりとりを見て、若者の政治への関心が低いわけではないと感じた。「政治家の印象が変わった」という感想があったように、対話する機会がなく、政治を遠い世界のことととらえている

▼「学校で政治の話がしづらい」という意見もあった。社会面連載「主権者教育と若者」では、「政治的中立性」を気にして、安全保障や消費税など対立するテーマに尻込みする学校現場の様子が報じられた。文部科学省の指導も重圧になっている

▼作家の井上ひさしさんは平和という言葉を日常に言い換え、「日常を守れ」と訴えたという。同じように政治を暮らしという言葉に置き換えて考えてみてはどうか

▼自らの暮らしの問題への関心を高めることで、解決策を模索する。選挙では、自分の考えに近い政策を掲げる政治家、政党を選べばいい

▼学校現場も萎縮せず、対立するテーマも大いに意見を交換するべきだ。多様な意見や情報の中から、正しい知識を基に判断することが大事だ。主権者教育は投票率を上げることではなく、若者が社会で生きる力を高めることに本当の目的がある。(与那原良彦)