電子機器の開発と生産を行っている「ログバー」(東京都、吉田卓郎代表取締役兼CEO)が、自動翻訳機器「ili(イリー)」=写真=の沖縄県内導入を目指している。既存のアプリサービスのようにインターネットに接続する必要がないため、翻訳にかかる時間が最速0・2秒と速いのが特徴。27日には県内で初めて、北中城村のイオンモール沖縄ライカムで台湾からの団体客約40人に実証実験を実施した。イオンモールが法人契約を結べば全国2事業者目。

インターネットに接続せずに自動翻訳できる機器「ili(イリ-)」

自動翻訳機器「ili」でやりとりをするファミリーマートイオンモール沖縄ライカム店の大城佳奈さん(左)と台湾人観光客のワン・ホウクォンさん=27日、北中城村の同店

インターネットに接続せずに自動翻訳できる機器「ili(イリ-)」 自動翻訳機器「ili」でやりとりをするファミリーマートイオンモール沖縄ライカム店の大城佳奈さん(左)と台湾人観光客のワン・ホウクォンさん=27日、北中城村の同店

 イリーは、ログバーが2016年1月、北米で開催された家電市「CES(セス、Consumer Electronic Show)」で発表し、ことし1月に製品化した。

 機器の大きさは、縦約12センチ、横約3センチ、厚さ約1・5センチ。ボタンを押しながら10秒以内で話し掛けると、指定した言語に自動変換され、スピーカーから出力される。対応言語は日本語、英語、中国語。年内に韓国語、スペイン語、タイ語に対応する。

 翻訳機能では、日常会話に加え、ショッピングや旅行で使用頻度の高い単語を強化。例えば「高い」という単語は、標高ではなく値段が高いと認識するよう工夫した。具体的な店名、商品名、キャンペーン名を追加できるほか、どんな内容の翻訳頻度が高いかデータを抽出して分析することもできる。

 実証実験に参加した台湾人観光客のワン・ホウクォンさん(38)は「この機器があれば旅行先でチケットを買う時にも絶対役立つ」と興奮した様子だった。