沖縄市安慶田の新垣病院で勤務・研修しているフィリピン人のバルデズ・ラモン・バルゾさん(28)が27日、看護師の国家試験に合格した。経済連携協定(EPA)に基づく看護師候補で、県内からの合格は3年ぶり2人目。フィリピンの総合病院で3年間務めた経験があるが、働きながら日本語での試験勉強を克服した。「看護部長や院長先生、日本語の勉強を応援してくれたみんなのおかげ。ここで一生懸命働きたい」と周囲に感謝した。

看護師の国家試験に合格したバルデズ・ラモン・バルゾさん(右)と、支援した新垣病院の塚田由美子看護部長=27日午後、沖縄市安慶田・新垣病院

 EPAに基づく研修生は原則として受験は3回までしか認められず、バルデズさんは3回目の挑戦で難関を突破した。ことしは全国で447人が受け、65人しか合格しない狭き門。県内では4人中唯一の合格者だ。

 インターネットで合格を知ったバルデズさんは「ほっとした」と笑顔。フィリピンの母親にメールで報告し「喜びで泣いている」との返信に目を潤ませた。

 新垣病院には2014年12月から研修中で、現在は認知症病棟で働く。「患者さんへの接し方がすごく優しく、見習うべき点が多い」(塚田由美子看護部長)と職員からの信頼も厚い。今後は注射や記録作成などの看護師として業務の幅が広がる。