沖縄県はこのほど、県内の観光事業者向けに「食物アレルギーゆいまーるブック」を2千部発刊した。B5サイズで計12ページ。食物アレルギーの基礎知識や緊急時の対応方法、緊急医療機関、接客の際の具体的な注意点をまとめている。県が食物アレルギーに特化した冊子を作るのは初めてで、アレルギー対応沖縄サポートデスク(代表理事・下地芳郎琉球大教授、東良和沖縄ツーリスト会長)が総監修した。

「食物アレルギーゆいまーるブック」の総監修をしたアレルギー対応沖縄サポートデスクの田村磨理理事=28日、那覇市の沖縄タイムス社

 食物アレルギーの原因となる特定原材料計27品目をイラスト入りの図案(ピクトグラム)で紹介している。ページをコピーして切り取り、提供する料理のメニュー表に貼り付けることで、外国人観光客に対しても分かりやすく伝えることができる。

 沖縄そばは小麦、ジーマーミー豆腐はピーナツを含む。ヤギミルクには牛乳と似たタンパク質があるため、乳アレルギーを引き起こす可能性がある。2010年4月~15年9月までの間、那覇市立病院急病センターで受診したアレルギー患者の内訳は、観光客がピーナツ、鶏卵、乳・甲殻類、木の実の順に多く、県民は鶏卵、ピーナツ、甲殻類、乳、魚・果実、小麦の順に多かったという。

 発行に関わったアレルギー対応沖縄サポートデスクの田村磨理理事は「県民食だからこそ、観光客に注意を促すことが大切になってくる。おもてなしの精神を前提にしながら情報共有を図っていきたい」と呼び掛けている。

 問い合わせはアレルギー対応沖縄サポートデスク、電話098(996)2285。