ベストセラーになった「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」の主人公“ビリギャル”の小林さやかさんの講演会が22日、沖縄県の石川高校体育館であった。周囲に無理といわれながらも、「学年ビリ」から現役合格を成し遂げた小林さんは「ワクワクするような目標をつくってほしい。自分がやってみようと思うことが大事」とエールを送った。

「ワクワクする目標を持って」とエールを送る小林さん

小林さんの体験談に耳を傾ける生徒ら=22日、石川高校

「ワクワクする目標を持って」とエールを送る小林さん 小林さんの体験談に耳を傾ける生徒ら=22日、石川高校

 小林さんは中高大学一貫の私立中学に入学したが、すぐに勉強する意欲が低下。友達付き合いなど遊びに夢中になったため、成績は「ビリ」に。素行も悪く無期停学になるなど、周囲の大人に心を閉ざすようになったが、母親の勧めで行った塾の恩師との出会いで、大学進学を目指した。

 「周りにはお前が合格するわけがない、絶対無理だと言われていたが、母親と恩師は私を信じて支えてくれた。絶対合格するという根拠のない自信と夢を公言して勉強した」と体験談を紹介。仲が悪かった父親への憎しみや塾の費用を工面してくれた母親への感謝の気持ちをばねに「人の何倍も勉強できてラッキーだった」と振り返った。

 不可能を可能にするこつとして、(1)根拠のない自信を持つ(2)ワクワクする目標をつくる(3)具体的な計画を立てる(4)憎しみをプラスの力に変える(5)目標や夢を公言する-などを挙げた。「慶応を目指すときにも、知的なイケメンがいる所に行きたいということが目的だった。立派な目標ではなくても、自分が好きなこと、楽しいと思えるようなワクワクする目標を持つことが大切」と強調した。

 その上で「がむしゃらに頑張っている人を誰もばかにすることはできない。私がやったのは奇跡的なことではなくて、やったかやらなかったかの違い。大切なことは自分で考えて行動すること」とアドバイスした。

 講演を聴いた屋良優衣さん(16)は「おもしろかった。自分も大学に行くぞと思った」と感想。山城隆晴さん(16)は「小林さんを支えた恩師の努力もすごいと思った」と話した。