沖縄タイムス社が創設した「沖縄こども未来プロジェクト」支援先の一つ、那覇市松尾の「学習サポートボランティアまつの会」の自習室で学んだ中学3年生4人がこのほど、第1志望の県立高校に全員合格した。支援金27万2千円を利用料に充て、無料利用者を受け入れて進学を後押しした。生徒たちは「勉強が楽しくなった」と喜び、「高校でも頑張りたい」と希望を膨らませている。

沖縄こども未来プロジェクトの支援で高校に合格した中学生=那覇市松尾・学習サポートボランティアまつの会自習室

 同会が運営する自習室「My room+(マイルームプラス)」は塾ではなく、自分で学習内容を決め、自主的に取り組むスペース。1日500円で利用できるが、「費用負担が厳しい」との声もあり、プロジェクト支援先に応募した。

 4人は昨年12月~1月にかけて通い始め、志望校合格に向けて受験勉強に取り組んだ。市外から毎日通った生徒もおり、3人が那覇西高、1人が小禄高に合格した。大学進学の意識が芽生えた生徒もいるという。

 那覇西高に進む殿内みゆさん(15)は「合格できるか不安だったけど、勉強方法やノートの取り方を教えてもらい、自信がついた。大学の講座見学も経験でき、自分も進学したい気持ちが強くなった」と、大学進学を目指す考えだ。

 那覇西高に進学する伊波朱里(あかり)さん(15)は「自分の考えを整理して言葉にできるようになった。勉強以外の面でも成長できたと思う」と喜ぶ。

 小禄高に進む具志堅百音(もね)さん(15)は「面接の練習ができたので、本番で緊張しなかった。これからも自分の夢に向かって頑張りたい」と話した。

 宮地弥生代表は「考え方の甘さを指摘して全員泣かせた」と振り返り、「自分で疑問を見つけ、その時その時を全力で対応することの大事さを伝えたかった。合格に満足せず、その先を見据えてほしい」とエールを送った。