【糸満】沖縄舶用工業会(渡真利敏会長)が整備を行い、58年ぶりに復活した船舶用「焼玉エンジン」が所有者の沖縄水産高校に戻り、28日に同校の生徒や卒業生らの前で動くエンジンのお披露目が行われた。

関係者が見守る中、点火された船舶用焼玉エンジン=28日、糸満市西﨑・沖縄水産高校

 焼玉エンジンは1951年から約8年間、沖縄水産高校の木造実習船「開洋丸」で使われていたもの。同校では開洋丸の廃船後、エンジンを教材として学校に残していた。

 昨年11月、エンジンを見つけた舶用工業会が「再び命を吹き込もう」と修理に取りかかった。所属6社でプロジェクトチームを作り、2月末までに修理と試運転を終えた。

 渡真利敏会長は海洋技術を学ぶ学生にエンジンの断面図を手渡して「持てる力を結集して修理した。教材として活用してほしい」と期待した。

 同校4期生の有銘興徳さん(82)は動くエンジンを目近に見ながら「この音を聞きたかった。よく生き返ったものだ」と感慨深げ。海洋技術科2年の吉川翔さん(17)は「今のエンジンに比べて操作が複雑。まさか動くと思わなかったので驚いた。うれしいですね」と話していた。