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  • 沖縄に住むネパール人と地域住民の共生に向け、会合が開かれた
  • 自転車の速度が速いとの指摘に、現地ではアイコンタクトと説明
  • 友好協会幹部「沖縄の人たちと強く深く長い関係になりたい」

 地域社会の一員として共に生きるアイデアを-。沖縄県内在住のネパール人が、地域住民と膝を突き合わせて共生の道を探る試みが草の根で始まった。日本留学ビジネスの過熱にけん引される形で、この5年で約11倍に急増した県内のネパール人。日本語学校が集中する那覇市周辺では、住民と留学生の間で互いの文化の理解不足によるトラブルも起きている。まずは“顔”の見える関係づくりに向けて1日、若狭公民館で話し合いの場がもたれた。今後も定期的に集まる考えだ。(社会部・篠原知恵)

互いの文化の違いを紹介し、心の距離を縮めるための案を出し合う出席者ら=1日、那覇市・若狭公民館

■「自転車飛ばして危ない」

 沖縄ネパール友好協会(ONFA)が若狭公民館で開いた会合には、地域住民や外国人留学生、県内在住ネパール人のほか、ネパール人の恋人がいる一般市民らも足を運んだ。

 沖縄とは、地縁や血縁を大切にする文化や気候が似通うネパール。だが、喪服は「白色」など異なる文化もあり、それが思わぬトラブルの種となりかねない。

 その一例が交通ルールだ。会合で、住民から「留学生が自転車を飛ばして危ない」とのクレームが相次いでいることが報告された。留学生が「ネパールは信号がほぼない」「道路標識が読めない」ことを明かすと、「なるほどー」と納得の声が漏れた。現地では、交通量の多い道路でも運転手との「アイコンタクト」で横断するという。

■顔を合わせ文化の違い理解

 市内在住外国人の4分の1はネパール人で、約千人に上る。公民館の宮城潤館長も、「若狭でも留学生が非常に増えた」と実感している。「互いの交流がなければ、文化の違いからくる行為が『ルールを守らない人』に映る。警戒心だけが強まりかねない」と懸念し、「今後も継続して関わり、同じ地域の一員として顔を合わせて理解し合う場をつくりたい」と意気込んだ。

 ONFAのオジャ・ラックスマン書記長は「沖縄の人たちと強く深く長い関係になりたい。そのために地元の皆さんの意見を聞きながら、一緒に考えていきたい」と語った。