うつ病の予防や再発防止を支援するBowL(ボウル)(沖縄県浦添市)が、認知行動療法を応用したロールプレーイングゲーム「SPARX(スパークス)」を導入し、うつ病や不安障害に悩む人のケアに乗り出している。パソコンやスマートフォンにダウンロードして自分のペースで認知行動療法が学べるため、症状によって外出できない人にも効果的という。

パソコン画面に表示したRPG「SPARX」を説明する徳里政亮さん=浦添市・BowL

■考え方の癖を変える

 認知行動療法は、悲観的になりやすい考え方の癖を変えていく心理療法の一つ。欧米ではうつ病や気分障害などに悩む人の治療に多く用いられている。

 ボウルは、ニュージーランドの国家プロジェクトとしてオークランド大学が開発したスパークスの日本国内独占ライセンスのある心理ケア事業のヒカリラボ(東京都)と法人契約を締結。3月から支援プログラムの一つに加えた。

■ネガティブ思考の敵

 スパークスは、ゲームの主人公になって、バランスの崩れた世界を冒険する設定。キャラクターと会い、パズルやミニゲームを解いたりネガティブ思考の敵を倒したりしながら、認知行動療法やコミュニケーション法が学べる内容だ。レベル7まであり、各レベル30分程度を毎週1~2レベルのペースでこなす。

 ヒカリラボ代表の清水あやこさんは「認知行動療法のカウンセリングを受けて挫折した人もゲームなら再挑戦しやすい。キャラクターの言うことなら気軽に受け入れられる」と利点を説く。

■国内で2千人利用

 国内では現在約2千人が利用しており、沖縄県内での法人契約はボウルが初めてという。ボウルの産業カウンセラー・徳里政亮さんは「利用者には支援プログラムとして無料で提供している。スパークスを使うことで、通所できずにいる人の手助けができるようになる」と期待している。

 スパークスは代金2千円。ヒカリラボのホームページからダウンロード可能で、スマートフォンやiPhone、パソコンにも対応している。