きょう投開票される参議院選挙。18歳と19歳が初めて選挙権を行使する国政選挙となる。新しい有権者はどう受け止め、判断し、選択するのだろうか▼気になるのは、先月の県議選の疲れもあるのか、いまひとつ盛り上がりに欠けていたこと。選挙カーを目にすることもあまりなく、自宅に投函(とうかん)されたビラはこれまでの国政選挙より少なめ。候補者の生の声を聞く機会もほとんどなかった▼戦後沖縄の歴史で、女性たちが初めて選挙権を与えられたのは、本土より7カ月早い1945年9月。18歳選挙権に先立つこと71年前。これを契機に市町村で女性議員が次々と誕生し、人権や教育向上などに貢献した▼県議会の前身、立法院で初の女性議員となった宮里初子さん(08~90年)が当選したのは58年。公約は「女性の解放」。「女は家事だけをしておればよい」とののしられてもひるまなかった▼一方で米軍統治下のため、国政参加は男女ともに70年まで待つことになり、本土より25年も遅れた。当時の投票率が高かったのは、政治参加することで生活や社会をよくしたいという有権者の思いの強さにほかならない▼辺野古新基地、憲法改正、アベノミクスなど、今参院選の争点は山積する。自立した有権者として、明日を切り開き、築くための1票にしたい。(玉寄興也)