「僕と浜田剛史を足して2で割ったようなボクサー。僕より強いよ」。白井・具志堅スポーツの具志堅用高会長が、べた褒めするまな弟子が浦添市出身の比嘉大吾選手(21)だ。5月20日に世界フライ級王者への挑戦が3日、決まった

▼プロデビューから約3年。12戦12勝12KO無敗のパーフェクトレコードを引っさげ、頂点に挑む。勝てば師匠の具志堅会長と同じく21歳での戴冠となる

▼無尽蔵のスタミナで素早く懐に飛び込み、相手が倒れるまで拳を振るう。浜田さんいわく「昔風の沖縄独特のファイタータイプ。攻めて攻めて攻め勝つスタイル」だ

▼中学の時、具志堅会長の試合映像をテレビで偶然見て、父の転勤に伴い進学した宮古工業高校で競技を始めた。コーチは宮古島でラーメン店を営む元プロの知念健次さん(54)。試合前は店の畳間で選手と寝食を共にし、徹底的に砂浜を走り込ませた

▼「大吾は猛練習の後でも、1人残って練習していた。根っからプロ向きの性格」と話す。「メキシコ人の王者は大吾の3倍のキャリアを誇るが、チャンスは必ず来る。ベルトを取って宮古島でパレードさせたい」

▼県勢では平仲信明さん以降、正規の世界王者が25年間出ていない。会見で「KOを狙う」と宣言した比嘉選手。一気に駆け上がり、ボクシング王国・沖縄を復活させてほしい。(磯野直)