「ウシオーラセー(闘牛)シンポジウムin北部」(主催・北部、本部闘牛組合)が3月29日、沖縄県今帰仁(なきじん)村の仲宗根公民館であった。動物愛護団体などから闘牛・闘犬への法規制強化を求める声がある中、伝統文化としてどう守っていくかを考えた。講演した今帰仁村在住で沖縄こどもの国園長の高田勝さんは、フェイスブック上に投稿された闘牛に対する批判的なコメントを紹介。さらに5年に1度の動物愛護管理法の見直しで、闘牛が法規制の対象となりかねないと懸念した。

(資料写真)沖縄の闘牛

沖縄の闘牛を文化として認知させることの必要性を説く高田勝さん=3月日、今帰仁村・仲宗根公民館

闘牛を文化としていかに発信するか。高田氏の講演に聴き入る参加者=3月日、今帰仁村・仲宗根公民館

(資料写真)沖縄の闘牛 沖縄の闘牛を文化として認知させることの必要性を説く高田勝さん=3月日、今帰仁村・仲宗根公民館 闘牛を文化としていかに発信するか。高田氏の講演に聴き入る参加者=3月日、今帰仁村・仲宗根公民館

■ルール見直し提言

 その対抗策として闘牛を歴史ある文化として対外的にPRしていく必要性を強調。残虐性や違法なイメージを払拭(ふっしょく)するためにも、闘牛ルールの見直しやけがをした牛の手当ての充実、闘牛場に制服警察官を配置し賭博禁止を前面に打ち出すなどの例を挙げた。

 さらに近年の動物愛護の考え方について「動物の擬人化とそれに伴う感情は個人差がある。そうではなく、客観的な福祉の観点から動物管理を議論する必要があるのでは」と持論を述べた。

■「虐待」批判に驚き

 その後の討論では闘牛組合関係者から「幼い頃から親しんできた闘牛に虐待だとの批判があるとはびっくり」「動物愛護団体にも愛情を込めて牛を育てケアをしていることを知ってもらいたい」などの声も。

 一方、環境省動物愛護管理室によると、次回の法改正審議で闘牛が取り上げられる可能性は低いとの見立てだが、担当者は「ヒアリングした議員がどう捉えるかで再び俎上(そじょう)に載る可能性も否定できない」とした。