那覇市泊の旧崇元寺石門(国指定重要文化財)で3日午後3時ごろ、木製の扉計5カ所に油のような液体が付着しているのが見付かった。那覇署が文化財保護法違反事件として捜査している。首里城公園内の守礼門など4カ所でも2日から3日朝にかけて、油のような液体が掛かっているのが発見されており、同署は2つの事件の関連性についても慎重に調べている。

旧崇元寺の石門の扉に付着していた油のようなもの=4日、那覇市泊

(資料写真)旧崇元寺石門

旧崇元寺の石門の扉に付着していた油のようなもの=4日、那覇市泊 (資料写真)旧崇元寺石門

 液体が付着していたのは、中央門など計5カ所。木製の扉に、楕円(だえん)形や十字形の痕が付いていた。

 那覇市によると、職員や監視員は常駐していないため、液体が付着した時期は不明。先月末の定期清掃では、異常は報告されていなかったという。

 首里城公園での事件を受け、県文化財課は3日午前、那覇市に市内の文化財で同様の被害がないか確認するよう依頼。同日午後に、市職員が液体の痕を発見し、那覇署に通報した。

 市によると、識名園や新垣家住宅など他の市内の史跡や建造物での被害は、4日時点で確認されていない。

 県文化財課は4日、県内各市町村の教育委員会に対し、文化財の汚損などの確認と情報提供を呼び掛けた。同課は「文化財は県民共有の財産。意図的な行為であれば、非常に残念だ」とコメントした。