お互いのかけがえのない大切な人を失った男女の再生の物語。

「百日告別」

 同じ事故で、男は妻と子を、女は結婚間近の婚約者を失い、悲しみのあまり日常を取り戻せないでいた。何も手につかないが何かをせずにはいられない2人は、それぞれの亡くした相手を感じられる場所へといざなわれる。

 突然の喪失がもたらす悲しみは、失った者でなければ計り知れないこと、他人のできることは限られている。片身をもがれた痛みを2人はどうやって癒やしていくのか。すべてが止まった世界で、私たちもよく知っている7日刻みの時間の流れの意味を改めて理解できる。

 首里金城町の石畳でのロケは、沖縄の俳優たちとぶっつけ本番での撮影だったそうだが、なんとも温かなシーンとなっている。(スターシアターズ・榮慶子)

◇パレットで15日から上映予定