【兵庫で西里大輝】8日に神戸市内で開かれた「沖縄GOGO!ハイサイフェアinKOBE三宮」で、沖縄の陶芸家・故國吉清尚さん(1943~99年)の作品の収蔵式典が神戸市・三宮センター街2丁目商店街で行われた。清尚さんの娘で陶芸家の国吉真由美さん(44)は「今日の日を待ち望んでいた。これからも父の作品に会うため神戸へ来たい」と感謝した。

三宮センター街に設置された陶芸家・故國吉清尚さんの作品をのぞき込む通行人や関係者ら=8日、神戸市

 取り組みはアートの力で阪神・淡路大震災からの復興を目的に、通りに芸術作品を埋め込む「ストリートミュージアム」。國吉さんの陶芸は12作品目となる。

 式典には、KOBE三宮・ひと街創り協議会が毎年取り組む「KOBE夢・未来号・沖縄」で、今年1月に沖縄を訪れて歴史や文化を学んだ神戸市内の児童養護施設の子どもたちが参加。関係者らと幕を引くと、埋め込まれた作品がお披露目された。協議会の久利計一会長は「沖縄と神戸の交流が盛んになることを願う」と話した。

 同日、神戸国際会館で「作陶の貴人・國吉清尚」と題した講演会があり、講師を務めた早稲田大学の丹尾安典教授は、無名だった國吉さんを知ったきっかけや作品の魅力、國吉さんの年譜を製作した際のエピソードなどを紹介。「國吉の作品には胸を熱くする力があり、知らなくても引きつけられる魅力がある」と約150人の聴衆に訴えた。

 その後、娘の真由美さんと丹尾教授、高校時代の同期で沖縄協会の比嘉正詔前専務理事が対談し、清尚さんの思い出を語り合った。