沖縄芝居から戦争を題材にした一人芝居、ラジオなど幅広い分野で足跡を残した女優の北島角子(きたじま・すみこ、本名・町田角子)さんが9日午後7時10分、腎臓がんのため那覇市内の病院で死去した。85歳。告別式は12日午後4時から4時45分、那覇市銘苅3の22、サンレー那覇北紫雲閣である。喪主は長女玉城由美子(たましろ・ゆみこ)さん。自宅は宜野湾市志真志2の7の5。

沖縄戦の慶良間諸島での「集団自決(強制集団死)」を題材にした一人芝居「赤いブクブクー」を演じる北島角子さん=2005年6月23日、那覇市民会館

 1931年に石垣市で生まれ、生後まもなく父で役者の上間昌成さんの故郷である本部町に移る。8歳のとき家族でパラオへ渡り、戦後に帰郷し、田井等高校(現名護高)を卒業。19歳のころ昌成さん所属の劇団の舞台を見て同じ道を志した。

 長年にわたって沖縄芝居や演劇集団「創造」の「人類館」、一人芝居など社会派の沖縄現代劇の舞台で活躍した。

 近年はこどもの日に戦争をテーマにした一人芝居を宜野湾市の佐喜眞美術館で上演。RBCiラジオの長寿番組「民謡で今日(ちゅー)拝(うが)なびら」では、1963年の番組開始当初から2016年6月まで53年間にわたってレギュラーを務めた。

 1981年に一人芝居「島口説」で文化庁の芸術祭優秀賞。87年に沖縄芝居実験劇場の立ち上げに中心メンバーとして関わる。

 89年、沖縄タイムス芸術選賞大賞。2001年沖縄タイムス賞文化賞受賞。12年に県功労者表彰。16年に旭日双光章。