沖縄県警宮古島署の男性警察官が3月下旬、二日酔い状態で車を運転したとして、道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで摘発されていたことが12日、沖縄県警への取材で分かった。捜査関係者によると男性警察官は警務課の巡査部長。飲酒運転を認めたため逮捕せず、交通切符(赤切符)で処理された。

 交通裁判所の処分決定後、県警監察課の処分内容が決まる見通し。

 同署によると、巡査部長は同僚らと寮でビールなどを飲み、午後9時半ごろに解散したという。翌朝、車で出勤した際に酒の臭いがしたため同署が調べたところ、呼気から基準値を超えるアルコールが検出された。逃走や証拠隠滅の恐れはないとして逮捕しなかった。飲酒量などについて詳しく調べている。

 監察課によると、県警では過去5年間で2人の警察官が酒気帯び運転で摘発されている。

■摘発に落胆の声

 県民の先頭に立って「飲酒運転根絶」を推進する県警で、酒気帯び運転の摘発者が出たことに関係者からは落胆の声が上がった。

 捜査幹部は「県民に対する立場がない。話にならない」と頭を抱えた。別の幹部は「酒臭に気づいた署員が問題をもみ消さずに調べたのは良かった」と強調した。

 宮古島地区交通安全協会の新里孝行会長は、地元署員の酒気帯び運転を嘆く。「住民へ飲酒運転しないように指導しても、『警察官がしている』と言われたら返す言葉がない」と声を落とした。