手頃な価格で腹いっぱい食べられる「うるま食堂」。那覇と糸満を結ぶ国道331号名嘉地交差点近くにある交通の便の良さもあり、客足が絶えない庶民的な店だ。

日替わり定食の肉じゃが。沖縄そば、小鉢など2品、飲み物がつく

肉じゃがの日替わり定食を持つ新垣多喜子さん=豊見城市のうるま食堂

日替わり定食の肉じゃが。沖縄そば、小鉢など2品、飲み物がつく 肉じゃがの日替わり定食を持つ新垣多喜子さん=豊見城市のうるま食堂

 一番人気は、70~80食が出る日替わり定食(600円)。チキンのトマトソース煮、豚肉ピーマン炒め、軟骨ソーキの中華風煮込みといったおかずに、ご飯、小鉢二つ、沖縄そば、そしてアイスコーヒーかアイスティーが付く。

 カツ丼(550円)も人気だ。しっかりと味ののったカツに、ご飯は客の要望でおわんからはみ出すほど大盛りにすることも。口コミからか土建業者の出入りが多く、次第にご飯も増えていった。

 店は1988年ごろ、同市宜保に別の店名で開業した。客の大半が道向かいにあった病院の職員や患者家族で、2度の立ち退きを経て名嘉地へ。新垣政昭店長(65)が「おしゃれな店より、おばあちゃんが営む食堂の雰囲気が好き」と現在の店名に改めた。客層も変わってご飯は3、4割増し、客は倍に増えた。

 日替わり定食のおかずは肉料理や揚げ物が多いが、野菜を加えてお年寄りらが食べやすくする工夫も。政昭さんは「お昼はみんな忙しいから、すぐ提供できる料理がいい。仕込んだ食事が全部出るとうれしいし、山盛りのご飯を完食してくれたらうれしい」。

 アルバイトの元高校生が、結婚し子ども連れで来店することも。長年、店を切り盛りする妻の多喜子さん(64)と政昭さんは「夫婦ともいい年だし、ぼちぼちやっていければいい」。肩肘張らず、きょうも満腹の食事を提供する。 (南部報道部・又吉健次)

 【お店データ】豊見城市名嘉地135の1。営業時間午前11時~午後9時半(ラストオーダー)。年末年始、清明祭、旧盆は休み。約40席、駐車場約10台。電話098(850)0866。