2017年(平成29年) 12月13日

大弦小弦

[大弦小弦]軍事力誇示のために行ったミサイル発射をきっかけに、米海軍が・・・

 軍事力誇示のために行ったミサイル発射をきっかけに、米海軍が空母艦隊を近海に派遣して、存在感をアピールする

▼最近の朝鮮半島情勢についての話ではない。1996年3月の台湾危機のことだ。同月末の台湾総統選を前に、中国軍は台湾南方沖を狙ったミサイル訓練を実施。対岸の福建省などで陸、海、空軍を動員した大規模な演習に踏み切った

▼既視感というと大げさだろうか。当時、沖縄では読谷村にある米軍楚辺通信所(象のオリ)で国と地主の契約が切れ、法的根拠のないまま国は強権的に施設を存続させた。95年には米兵による暴行事件も起きている

▼辺野古で続く、なりふり構わぬ新基地建設や反対運動への弾圧、昨年発生した米軍属による暴行殺人事件。私たちは21年前と変わらぬ理不尽さの中にいる

▼米軍は7日にシリアを、14日にアフガニスタンを攻撃。12日には嘉手納基地滑走路に戦闘機などを並べる抜き打ち訓練を実施した。トランプ米大統領がシリア攻撃を訪米中の中国の習近平国家主席に伝えたのは、会談後のデザート中だったという

▼軍事行動は、たいしたことではないとでも言いたげだ。朝鮮半島情勢は米軍基地を抱える沖縄の安全に直結する。私たちの安全を、太平洋の向こう側でゆったりと食事をしている大統領にゆだねたくはない。(玉城淳)

これってホント!? 誤解だらけの沖縄基地
沖縄タイムス社編集局編
高文研
売り上げランキング: 24,236

あわせて読みたい

関連リンク

大弦小弦のバックナンバー

アクセスランキング

ニュース 解説・コラム
24時間 1週間
24時間 1週間