沖縄県名護市辺野古に住む宮城辰喜さん(36)が琉球ガラスを使ったアクセサリー作りに奮闘している。2月、区内に工房を構え、ピアス、イヤリングなどを制作している。現在は一部の工芸館での販売だが、県内のリゾートホテルや観光施設へ販路を広げたいと意気込む。「辺野古は基地問題だけではない。ものづくりで地域を元気づけたい」と話す。

琉球ガラスのピアス(宮城辰喜さん提供)

琉球ガラスでピアスを作る宮城辰喜さん=5日、名護市辺野古の工房

琉球ガラスのピアス(宮城辰喜さん提供) 琉球ガラスでピアスを作る宮城辰喜さん=5日、名護市辺野古の工房

 1400度の熱で水あめのように溶けたガラスを鉄製の棹(さお)で巻き取り、直径2センチの球に形を整えたところではさみで切り落とす。しばらく冷やし、金具をつければ色鮮やかな琉球ガラス製ピアスの完成だ。左右で大きさが変わらないよう0・1ミリ単位で気を配る。

 生まれも育ちも辺野古区。高校を中退し将来が描けなかった18歳の頃、叔父が琉球ガラスの工房を見せてくれた。もともと手先を使うプラモデルが好きだった宮城さんは、すぐにのめり込んだ。

 やんばるガラス工芸館、森のガラス館の工房で修業し、食器類、つぼ、花瓶など一通り基本を覚えた。

 アクセサリー作りは20歳の時、彼女へプレゼントしたことが始まり。仕事の合間を縫っては試行錯誤を重ねてきた。「当時の彼女もすごく喜んでくれた。デザインを工夫すれば、ファッション分野で琉球ガラスの需要はまだまだある」

 今後は工房を拡張し、職人仲間も増やしたいという。また28日まで、沖縄タイムス社のクラウドファンディングサイト「Link-U」を活用し支援を募る。宮城さんは「将来は学校や保育園に出向き、地域の子供たちにガラス細工の楽しさを教えたい」と地域への還元も視野に入れる。