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  • 海兵隊員立てこもり事件で男は以前から精神的不調を訴えていた
  • うそをつき入手した銃を携え民間地を通るなど、武器管理はずさん
  • 米軍は男の訴えに対処せず、事件後も戒告と減給という軽い処分

 【ジョン・ミッチェル特約通信員】北谷町のキャンプ桑江で2014年に起きた立てこもり事件で、海兵隊員の男が事前に精神的な不調を訴えたのに海兵隊が対処していなかったことが分かった。事件後も戒告と減給という軽い処分で済ませた。本紙が情報公開請求で米海軍捜査局(NCIS)の捜査報告書を入手した。事件の詳細が明らかになるのは初めて。

事件があったキャンプ桑江の周辺図

 捜査報告書によると、男は海兵隊の上級准尉とみられる。事件があった14年10月30日の朝、キャンプ・ハンセンの射撃訓練場で銃弾を盗んだ。さらにキャンプ瑞慶覧の武器庫で、担当者に射撃大会の練習のためとうそをついてM16ライフルを入手しており、武器管理のずさんさが問われそうだ。

 その後、ライフルと銃弾を持った状態で民間地を通り、キャンプ桑江内の自宅に戻って浴室に立てこもった。ライフルを手に自殺をほのめかしたが、NCISなどの説得に応じ、発砲することなく投降した。

 男は深刻な犯罪を扱う軍法会議ではなく懲罰委員会にかけられ、2カ月間の減給50%と戒告書の交付という比較的軽い懲戒処分を受けるにとどまった。男が現在沖縄にいるかどうかは分かっていない。

 NCISの捜査報告書は同僚の証言を収録。男は事件から2年前の12年、軍当局に精神的な支援を求めたが、「与えられたのは武器とアフガニスタン派遣の任務だった」という。

 本紙は在日米軍司令部に男の事前の訴えに対応しなかった理由、軽い処分にした理由を問い合わせたが、プライバシーなどを理由に回答しなかった。武器管理については「厳格であり、必要があれば定期的に見直している」、医療面は「専門のスタッフが効果的で信頼できるサービスを提供している」と述べた。

 捜査報告書には「沖縄署が銃刀法違反容疑での立件に積極的で、報告書の提供を求めている」との記述もあった。県警は15年2月に男を書類送検したが、検察が不起訴処分とした。

 キャンプ桑江内の男の自宅は民間住宅地から150メートルしか離れていない。事件当時、地元の北谷町議会などは米軍から連絡がなかったことを問題視し、抗議決議案を可決した。

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