【クリッシー悦子通信員】米オハイオ州の沖縄県人会有志はこのほど、会員の安子ヒューズさんの85歳のお祝いをコロンバス市にある里子コートランドさん宅で開催した。

娘や孫たちに囲まれ、酉年にちなんだケーキを前に笑顔の安子ヒューズさん(中央)=米オハイオ州

 安子さんは1933年酉(とり)年生まれ。「想像もしてなかったので、ありがたい気持ちでいっぱいです」と友人らに感謝した。呼び掛け人の一人、里子さんは「85歳といえば、沖縄では親戚縁者を招いて大きなお祝いが開かれる。米国ではそんなことがないし、私たちは安子さんの健康と長寿にあやかりたいと思った」と企画の趣旨を語った。

 誕生会には会員や安子さんの家族ら20人が参加。天ぷら、昆布イリチー、煮つけ、のり巻きなど沖縄料理や日本料理のほか酉年にちなんで鳥が描かれたケーキも準備された。参加者による、かぎやで風、鳩間節、加那ヨーなどの琉舞も披露され、盛り上がった。

 安子さんは那覇市首里出身で6歳の時に母親を亡くし、祖母や叔母に連れられテニアンに渡った。戦後引き揚げ、61年に米軍の那覇空軍基地(当時)に勤務していたグレンさんと結婚し、その後渡米した。一人娘のアンナさんは沖縄で生まれた。

 オハイオ県人会には結成と同時に入会した。渡米後の苦労を問うと「子供の頃から苦労ばっかりだったから特に苦労したという思いはない。アメリカに来たら沖縄の人たちと二度と会うことはないと思っていたので、県人会ができた時は本当にうれしかった」と話した。