参院選沖縄選挙区(改選数1)は10日投開票され、無所属新人で元宜野湾市長の伊波洋一氏(64)が35万6355票を獲得し、事実上の一騎打ちを展開した自民公認の現職で沖縄担当相の島尻安伊子氏(51)=公明、維新推薦=に10万6400票差をつけて初当選を果たした。米軍普天間飛行場の返還を巡る名護市辺野古への新基地建設の是非が最大の争点となった参院選で反対を掲げた伊波氏が勝利し、「辺野古反対」の県民の民意があらためて示された。

初当選が確実となり、支持者とバンザイ三唱で喜ぶ伊波洋一氏(中央)=日午後8時分、那覇市古島・教育福祉会館

初当選が確実となり、支持者とバンザイ三唱で喜ぶ伊波洋一氏(中央)=日午後8時分、那覇市古島・教育福祉会館

 投票率は54・46%で、前回(2013年)の53・43%を1・03ポイントを上回った。

 伊波氏は辺野古への新基地建設に反対する翁長雄志知事や県政与党、経済界、保守系議員らの「オール沖縄」勢力が支援。衆参両院の沖縄選挙区から選出された議員は全員が「反辺野古」の立場となり、普天間問題の行方に大きく影響するのは必至だ。

 自民にとっては現職閣僚の落選に加え、1996年の衆院選から20年ぶりに衆参両院の沖縄選挙区選出の議員がゼロになる痛手となった。

 島尻氏は前回2010年の参院選で掲げた普天間の県外移設から辺野古を事実上容認する立場に転じ、「公約違反」などの批判を払拭(ふっしょく)できなかった。

 幸福実現党公認で新人の金城竜郎氏(52)は支持が広がらなかった。

 比例代表で、自民公認で歌手の今井絵理子氏(32)が当選を確実にした。

基地断念を要求

 伊波洋一氏の話 辺野古新基地建設断念と普天間飛行場の閉鎖・返還、オスプレイの配備撤回を訴えてきた。今回の結果をもって、国政の場で、辺野古新基地建設の断念を安倍政権に強く要求する気持ちを新たにした。今回の選挙は、71年続く沖縄の基地問題に終止符を打つ最初の一歩になる選挙戦だと位置づけてきた。国政の場から知事を支え、新しい沖縄をつくり上げていきたい。