参院選で当選した伊波洋一氏の選対筆頭共同代表を務めた翁長雄志知事は、名護市辺野古の新基地建設に関する埋め立て承認の道筋をつくった自民党の衆院議員4氏、参院議員1氏がともに選挙区で落選したことを受け、「3年前に方向を変えた方々を県民は許さなかった。大きな締めくくりとなり、(建設阻止に向けた)新たな一歩が始まる」と意義を強調した。

伊波氏の当選確実を受け、あいさつをする翁長雄志知事=日午後8時2分、那覇市古島・教育福祉会館

 政府との協議では「沖縄の歴史を含め、民意を話して、むしろ県民の理解を得る中から日本の安全保障を考えていただきたいと申し上げたい」と語った。

■「工事断念を」

名護市長期待

 参院選沖縄選挙区の結果について、稲嶺進名護市長は10日、伊波洋一氏の選対事務所で、辺野古新基地を巡り「政府の論理破綻は裁判で示されている。工事断念に向け、国会で発言してほしい」と期待した。島尻安伊子氏の落選には「(普天間の県外移設という)公約を破り、裏切ったことを県民は絶対に忘れない。抗議行動に関する警備強化を求める姿勢など、県選出議員としてはあり得ない」と指摘した。

■自民沖縄選挙区

20年ぶり無議席

 参院選沖縄選挙区で自民公認で現職の島尻安伊子氏(51)が落選し自民は衆参両院の選挙区選出の議員がゼロになった。自民の選挙区ゼロは1996年10月の衆院選から20年ぶりとなる。

 96年の衆院選沖縄選挙区は1区で白保台一氏(新進)、2区で仲村正治氏(同)、3区で上原康助氏(社民)が当選した。自民は各選挙区に候補を擁立したが落選。1、3区の候補が比例で復活した。

 当時の参議院沖縄選挙区の現職は島袋宗康氏(革新共闘)、照屋寛徳氏(無所属)。自民の選挙区選出議員はいなかった。

伊波氏の当選確実を受け、あいさつをする翁長雄志知事=10日午後8時2分、那覇市古島・教育福祉会館