選挙権年齢の引き下げによって新たに有権者の仲間入りをした10代は、県内では約3万5千人。地域によっては雨がぱらつく中、若者たちは各投票所に足を運んだ。「政治に声を反映させたい」「誰に入れるか悩ましい」。手にした権利の重さを感じながら、1票を投じた。

両親が見守る中、初めて投票する那覇国際高3年で歳の座間味宗士さん=日午後、那覇市松川・沖縄工業高校投票所

 辺野古新基地建設計画が進む名護市。名桜大1年の宮本望美さん(19)は、誰を選んだらいいのか、投票所に入ってからも悩んでいた。「米軍基地があった方が守ってもらえるという安心感はあるけど、事件も起きる。賛成と反対の両方の気持ちが自分の中にあるので、難しい」

 同じく名桜大1年の大城海斗さん(18)は「誰に入れたらいいのか本当のところは分からないが、せっかくなので来ました」と正直だ。「米軍の事件もあったし、基地は来てほしくない。でも10代では知らないことも多く、選挙権は早いような気もする」と戸惑う。

 玉城りんさん(18)=浦添商3年=は、投票所に一番乗りすると、投票箱が空であるかを確認することができると聞いていたため、午前6時55分ごろ、最寄りの投票所に着いた。しかし、既に多くの人がおり、車の列も。「私は15番目くらい。みんなちゃんと投票するんだって実感した」

 選挙区の候補者は事前に調べていたため、迷うことなく投票。しかし、続く比例代表の投票では困惑した。「比例があることを忘れていました…。支持する党があるから書けたけど、(記入台で)たくさんの候補者の名前を見てびっくりした。もっと勉強しないと」と反省しきりだった。

 那覇国際高校3年の座間味宗士さん(18)は、両親と一緒に投票所へ向かい、初めての1票を入れた。「1票を持っている責任があると思う。奨学金のことなど学生向けの政策を重視しました」と話した。

 一方、那覇市内の商業施設で友人と買い物をしていた男性(19)は「いろいろ考えたけど、投票に行かなかった。よく分からないのもあるけど、自分が行って何か変わると思えなかった」と打ち明けた。

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両親が見守る中、初めて投票する那覇国際高3年で18歳の座間味宗士さん=10日午後、那覇市松川・沖縄工業高校投票所